もう、誰も信じられない。
自分自身すらも、信じられなくなってしまった。
数年来の付き合いになる、とても大切な友人との約束だった。
「久しぶりに夜通し飲もうぜ」と笑い合って決めた夜。
私は少し浮かれた気持ちで家を出たのに、友人は急に体調を崩して来られなくなった。
仕方なくタクシーで帰宅したのは、夜の11時を少し回った頃だった。
家に入る気にはなれなくて、私はそのまま庭のベンチに腰を下ろした。
この庭は、夫と母と私で何年もかけて少しずつ作り上げてきた自慢の場所だ。
四季折々の花が咲き、小さな池には金魚が泳ぎ、夜になると自動で点灯する柔らかなライトが木々を優しく照らす。
そんな静かな庭でぼんやりしていると、心が少しだけ落ち着く気がしていた。
しばらくして、リビングの方から声が聞こえてきた。
最初はテレビの音かと思った。
でも、すぐにそれが母と私のである夫・広志(ひろし)の声だとわかった。
「広志さん! どうしたの!? 何するの!」
母の声が少し震えている。
「いやっ……駄目よ!」
私は反射的に立ち上がり、窓の外側からそっと中を覗いた。
そして、凍りついた。
夫が、母を後ろから強く抱きしめていた。
母の細い体が、広志の大きな腕にすっぽりと包まれている。
母は慌ててその腕を叩きながら抵抗しようとしているのに、夫はまるで聞こえていないかのように、
目を閉じて、弱々しく、しかし必死に囁いた。
「お義母さんだけなんです……。俺を、本当にわかってくれるのは……お義母さんだけ……」
その声は、まるで泣いているようだった。
母はまだ抵抗を続けようとした。
「やめなさい。奈美(なみ)に悪いわ。ちゃんと奈美と話し合いなさい。私からも奈美に言ってあげるから……」
でも、夫は首を振って、母の言葉を遮った。
「お義母さんだって……一人で寂しいでしょう?俺と奈美のセックスを、時々覗いてるじゃないですか」
「……っ!」
母の体が、一瞬で固まった。
私も息を止めた。
実は、母が私たちの夫婦生活をこっそり覗いていたことは、薄々気づいていた。
時々、寝室のドアがほんの少しだけ開いている気がしたこと。
母の視線が、妙に熱を帯びていると感じた瞬間があったこと。
でも、それを口に出す勇気はなかった。
母はもう、叩くのをやめていた。
代わりに、夫の腕をそっと撫でながら、消えそうな声で言った。
「……でも、こんなこと……いけないことなのよ……」
夫はゆっくりと母の体を正面に向き直らせた。
そして、激しく、貪るようにキスをした。
それは、私に対して一度もしてくれなかったような、深くて長い、獣じみたキスだった。
母の唇をむさぼり、舌を絡ませ、唾液を交換し合うような、息もできないほどの濃厚なもの。
母は最初「だ……め……」と小さく抵抗する声を漏らしながらも、
次第に夫の頭を抱き寄せ、指を髪に絡めて、自ら舌を差し出していた。
二人の喉が、ごくごくと鳴る音が、静かな夜の庭にまで聞こえてくるようだった。
夫の手が、母のブラウスのボタンを一つずつ外していく。
ブラジャーの中に滑り込み、柔らかい乳房を掴む。
母が「あっ……広志さん……」と体をのけぞらせた瞬間、
夫はもう片方の手で母の頭を引き寄せ、再び深くキスをしながら、
ブラをずらして乳房を完全に露出させた。
乳首を指先でつまみ、掌で優しく、でも力強く揉みしだく。
私は呆然と見つめていた。
夫は私とのセックスでは、いつも私をただの道具のように扱い、
愛撫ひとつろくにしてくれなかったのに……。
夫の唇が、母の胸元に降りていく。
乳房をよだれで濡らし、舌で乳首を執拗に転がし、吸い上げる。
「お義母さん……美味しい……本当に美味しい……」
そんな言葉を、まるで祈るように繰り返しながら。
母は「ああ……うっ……広志さん……」と喘ぎ、
立ったまま夫の頭を撫で回し、体をいやらしくくねらせていた。
やがて夫は母のスカートをたくし上げ、パンティの上から鼻を押しつけ、深く深く匂いを嗅いだ。
くんくんと、まるで獣のよう。
母は「広志さん……やめて……いや……」と弱々しく首を振るのに、
その股間は逆に夫の顔に押し付けられている。
夫はパンティの上から舌を這わせ、激しく舐め回した。
母の声が一気に高くなる。
「ああーっ! 広志さん! あああっ!」
パンティを横にずらし、直接母の秘部に舌を這わせる。
母は「広志さん……私……ああっ」と声を震わせ、
とうとうパンティを自ら脱ぎ捨てさせた。
夫がそれを無造作に窓の方へ投げ捨てたとき、私はまだそこに立っていた。
でも夫は、私の存在に全く気づいていない。
母は両手で自分の秘部を広げられ、恥ずかしさに顔を背けながらも、
夫の舌を受け入れていた。
夫は「クリがもうこんなにパンパンになってる……可愛いね。こうすると電気が走るだろ?」
と囁き、音を立ててクリトリスに吸い付いた。
「あああっ! ひいっ!」
「お義母さん、俺と奈美のセックス覗きながら、ここを一人で慰めてたんだろ?」
夫は執拗に、口全体でクリトリスを責め続ける。
私には一度もしてくれなかったクンニを、母にはこんなにも丁寧に、熱心に……。
母の息が荒くなり、夫はズボンを脱いだ。
いつもより大きく、いきり立ったそれを、母がそっと手で撫でる。
「お義母さん……入れるよ」
夫が立ったまま母の秘部にそれを押し当てた瞬間――
突然、後ろから口を塞がれた。
驚いて振り返ると、そこにいたのは隣のアパートに住む、あの気持ち悪い中年男だった。
いつも庭を覗きに来て、にやにや笑っている変質者まがいの男。
「覗きとは、俺と同じ趣味じゃねぇか」
にやにやと笑いながら、男は私の口に汚らしい雑巾のようなものを押し込み、
そのまま庭の芝生に引きずり倒した。
「いやぁー!! 助けてっ! あなたっ! ママー!!」
叫ぼうとした声は、雑巾に塞がれてほとんど出ない。
男に平手打ちを二発食らい、鼻血が流れ、意識が朦朧とする中、私は室内の方を見た。
母が夫に跨り、腰を激しく回している。
夫は母の唇を求め、二人は繋がったまま深くキスを続けている。
男は私のシャツを破り、ブラジャーを引きちぎり、そのブラで私の両手を後ろ手に縛り上げた。
「俺達も、しっぽりやろうじゃねぇか」
スカートを剥ぎ取り、パンティを引きちぎり、乱暴に私の秘部を舐め回す。
「いやっ! いやぁあああ!」
「濡れてんじゃねぇか。親と亭主の浮気見て、オナってたんだろ?」
男はクリトリスに歯を立て、乳首を強くひねり上げた。
痛みと同時に、信じられないほどの快感が走る。
そして、男のものが、私の中に乱暴に侵入してきた。
室内では、母が夫の上に乗り、腰を振り続けている。
私の秘部からは、ぐちゅぐちゅと下品な音が響く。
私はわけがわからなくなり、腰の奥から甘い痺れが広がっていくのを感じた。
男に抱きつき、雑巾を外されると、男の臭い唾液を飲まされた。
泣きながらも、それを飲み込んだ。
男は私を裏返し、四つん這いにさせた。
室内では、母が犬のように四つん這いで夫に貫かれている。
男は私の膣ではなく、突然後ろの窄まりに太いものをねじ込んできた。
激痛で悲鳴を上げた。
でも、夫が母の乳房を優しく揉みながら後ろから突いている姿を見ていると、
その痛みが、徐々に信じられないほどの快感に変わっていく。
男は夫の動きを真似るように、私の背中を強く噛み、
乳首を千切れそうなほどひねり、髪を掴んで乱暴に腰を打ち付けてくる。
私は狂ったように感じ、
お尻を犯されたまま、初めての絶頂を迎えてしまった。
「……い……イク……っ」
思わず声に出していた。
室内では、夫が母を仰向けにし、激しくキスをしながら腰を振り続け、
二人は同時に絶頂に達しようとしていた。
私も男に仰向けにされ、室内を見ながら再びイカされそうになったとき、
男が「沢山出すからな。受け止めろよ」と笑った。
「中には……出さないでぇぇ!」
叫んだが、激しいピストンに翻弄され、
舌を吸われ、首筋を噛まれ、乳首を強く捻られ、
頭が真っ白になって、
「イクっ! イクっ! イッちゃうぅぅ!!」
男の腰の動きに合わせて、自分からお尻を振っていた。
男は「うっ! 出る!」と唸り、私の奥深くに、熱いものを何度も何度も注ぎ込んだ。
男に放置された私は、庭の芝生の上でぼんやりと室内を見た。
夫は母を腕枕にし、二人は満たされた表情でソファに横たわっていた。
母のむき出しの秘部からは、夫の白いものが溢れ出ているのがはっきりと見えた。
痛む体をなんとか起こすと、私の秘部からも、男の精液がとろりと流れ落ちた。
その日は家に入れず、近くのビジネスホテルに泊まった。
翌朝、帰宅すると、夫と母はいつも通りの顔をしていた。
でもその日の午後、二人で「買い物に行く」と言って出かけてしまった。
私の体には、男の歯形や縄の跡がくっきりと残っていた。
なのに夫は気づかない。
いや、気づかないふりをしているのかもしれない。
あの日以来、夫は私に触れなくなった。
深夜になると、毎晩のように寝室から姿を消す。
一度、母の部屋の前を通ったとき、母の甘い喘ぎ声が漏れていた。
私は一人で、惨めに泣きながら眠るしかない。
夫が仕事に行っている昼間、母が外出しているとき、あの男がやってくるようになった。
私は……鍵を開けて、男を迎え入れてしまう。
惨めな快楽に溺れながら、体を男のおもちゃにされている。
生理が止まった。
妊娠検査薬は、陽性だった。
男の子どもだ。
夫には、まだ何も言っていない。
もう、死にたい。
母が夫の腕の中で幸せそうに眠っている頃、
私はいつも一人ぼっちで、暗い部屋の隅で震えている。



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